Antarctica

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大のペンギン好きの私。長年の夢だった南極に行って来ました♪さすが、南極、ひたすら遠い!!

日本⇒アメリカ(ニューヨーク)⇒アルゼンチン(ブエノスアイレス)⇒アルゼンチン(ウシュアイア)と飛行機を乗り継ぎ、ウシュアイアから船で更に南へ1,000km。ここに書かれたものはその憧れの南極旅行中、船で綴った日記です。

≪ 1日目 ≫

 朝飛行機にてブエノスアイレスよりウシュアイアへ到着。同じ国とは思えない程寒い!!

 バスに乗り換えティエラ・デル・フエゴ国立公園へ。舗装されてない道なのでとにかく凄い砂埃。ここをコンタクトレンズして歩きたくないなぁと外を眺めつつやっと到着。山々&湖がとても美しい。湖のすぐ先に見える陸地はもうチリ。あぁ、南米大陸最先端に来たんだと感慨ひとしお。ビーバーの生息地や鳥を見ながら散策&ドライブ。

 ランチの後、バスはいよいよウシュアイアの街中へ。ここは本当に小さな田舎町。メインストリートらしきものが1本。ここにcafeやお土産物屋がちらほら。後は何もない。しかも4時の集合までシエスタで閉まっている店が殆どでする事がない。港の方を見ると6つほど大きめの船が泊まっている。一体どの船で南極に向かうのだろう?!ワクワク!!T-shirtのお土産を買い葉書を買う。出発直前の手紙を両親に送る。その後cafeで時間潰し。。15分前に集合場所のホテルへ。

 この旅行、カナダの旅行会社の南極ツアーにニューヨークから参加。この日本人以外はカナダ人アメリカ人のツアーである。たまたまなのかもしれないがイギリス人に較べて、この人種は本当によく喋る。バスの中の酸素が薄くなるほどよく騒ぐ。で、殆どガイドの注意事項なんて聞かないのだが、皆珍しく時間前に勢揃い。Ushuaiaに飽きたのか?南極が待ちきれないのか?

 いよいよ乗船!なんと『これじゃあないでしょう』って言っていた奥の一番大きな船であった。ま、豪華客船にはか〜なり程遠いケド、船での寝泊り旅は初で楽しみ。荷物は既に部屋に運んでもらっていたので、楽々と乗船。部屋はUpper deck。入口から1階下がった所である。建物で言えば2〜3階の高さで眺めも良くまずまずですな。荷物を全てクローゼットにしまいこみトランクはベルトで柱に縛り付ける。(ドレーク海峡に備えてね)

 Lecture roomにてcrewの紹介、説明を受ける。37人の私達のツアーを含め、全員で118人だそう。バックパッカーもかなりの量で仲良しになったJohnおじさんによるとその内30人は今日の乗船直前のディスカウントで申し込んだとか。レクチャーの後部屋で寛いでいると突如抜き打ち避難訓練。ライフジャケットを着込んで全員デッキに集合。ふと思うのはタイタニック。私の部屋のランクって見捨てられるのかなぁ、それとも救命ボートに乗せてもらえるのかなぁ・・・微妙だな(笑)

 その後船での初dinner。クリームスープ、トマトソースがけの鶏の唐揚げ+ライス、甘〜いヌガー系のピンクと白のカラフルなタルト。この船での食事、メイン料理は大体、肉料理か魚料理、もしくはヴェジタリアン料理から選択出来る。カナダ人コンビのBettyおばちゃん達と賑やかな晩餐。コメディー番組顔負けの2人。

 夜9時、ようやく出航。デッキからウシュアイアの町を見る。何だか現実の世界から自分が幽体離脱する様な不思議な感じを覚える。デッキでツアー仲間達と、何故南極に行きたいと思ったかの話題で盛り上がった。このツアー、ダントツに多かったのはカメラマン。後は作家。残りはガラパゴス諸島やら世界の秘境に行きまくって、南極が最後の秘境とか、やっぱり風変り揃いかも(笑)私は『この目で青い大きな氷山の上にちょこんと乗るペンギンを見れるのが夢だったの』と、興奮気味に話しておいた。

 夜中の2時過ぎからウワサのドレーク海峡に入るとの事。吹っ飛んで怪我をするので物をテーブルの上に置かない様に・・・等色々注意事項を聞く。確かにこの船、その点で完璧☆机は勿論、イスも床からビクともせず貼り付けられているか、鎖で止まっている。食事の席だって乗り越えるかギュウギュウにカニ歩きしなくては座れない。そんな強烈なドレーク海峡、一体全体どんなものなのか???あまり自信がないので早速揺れる前から酔い止め薬を飲んで寝る。

        

≪ 2日目 ≫

 AM3時過ぎ位だろうか?前後に揺れ動きまくっている自分に目覚める。うっひゃ、これか??ザッバ〜ザッバ〜と大波のリズムに合わせて身体ごとベッドの中にて大移動。柱に縛り付けてあるトランクが走りたい、転がりたいとばかりにバタバタ音を立てている。横になっている分にはゆりかごの様。かなり激しいが。。船のエンジン音と波の音以外はかき消される程、初体験のBGMだったが、このゆりかごに乗っていると不思議といくらでも寝れる。

 早朝、6時頃だろうか。突如ロシア人クルーが鉄棒持って現る。ちょっと寝ぼけながらギョッとしたけど、理由は即判明。窓から外の水が大波で吹き込んでいたからだ。周りはびっしょり。鉄棒にて頑丈に閉めてもらい完璧。景色はドラム式洗濯機そのもの。upperでこんな具合。一体、下の階はどんな様子なのか??その後lowerに寝てた人達に聞いた話によると彼等の所は完全に海中だったらしい。窓を見ているとゴボゴボブクブクとダイブしてる気分だったそうな。

 AM8時にモーニングコール。8時半から朝食だが起き上がってみるとやはり身体を波に逆らわせてしまう為かすぐ気分が悪くなる。朝御飯はパス!朝食後は南極大陸上陸に備えて南極の地誌や、動物等の色々なレクチャーをやっているらしいが、とんでもない。

       ←蛇口の水もこんなに傾きます。

 12時、ランチのアナウンス。意を決して行ってみる。集まった人はたったの2割ほど。しかも、その中にも突っ伏してダウンしてる人多し。全く元気なのは5%ほど。とにかく揺れが凄い!!ピッチャーでコップに水を注ごうにも命中せずこぼれる。メニューはトマトスープとチーズトースト、フルーツサラダだったが、他のテーブルも皿やフォークは飛ぶわ、トマトスープが波立ってこぼれるわ、かなりグロテスクな光景。それにしても驚きなのはcrew達。こっちがマトモに椅子に座っているのさえ大変なのに、平然とした顔をして仕事をこなしている。リーダーも立って右手にチーズトースト、左手にマグと全く平気な御様子。窓から見える荒れ狂った波を見ているだけで気分が悪くなるが、トーストをじっと見つめ、良〜く集中して食べれば、まぁ大丈夫(苦笑)。4人部屋で寝込むのが辛い人達なのか、かなりの人がBarやLibraryに枕と布団を持ち込んで横たわり仮死状態。自分の部屋に戻るのも一苦労。とにかく何かに掴まりながらでないと飛ばされてしまう。(実はトイレが最も大変。。)それにしても横になれば感動的に良く眠れる。人間、揺りかごの様にゆらゆら揺らされると、こうも寝れるものなのか?!ま、本も読めず、書く事も出来ない状態だからひたすら眠るしかする事がないのだけど。

 晩御飯は8割ほど参加。老人はとにかく元気。よく食べよく喋りよく笑っている。キャロットスープ、サーモンのクリームソースがけ、チーズケーキ+ストロベリーソース。さすがに今日はアルコールを飲んでる人は極端に少ない。明日、明後日辺り、初の氷山が見えるだろうとの事でアイスバーグコンテストをする事に。最も実際見えた時間に近いタイムを提出した人にシャンパンが当たる。私は4日目のAM2:10に登録。その後写真の撮り方レクチャーがあるそうなので酔わないか心配しながらも参加。ここでも、皆床に転がりながら聞いていた。張り切ってペンギンのいい写真撮らなきゃ!!