Spain 3

 

バルセロナ、カルタヘナ、へローナ近辺、フィゲラス  マドリード、コルドバ、セビーリャ、グラナダ、トレドへジャンプ♪

 

次に再びスペインを訪れたのは、大学の卒業式のすぐ後。一大イベントの卒業式に日本から来てくれた母と、折角なので母娘二人旅をした。行き先はマドリードと、もう1箇所郊外へ。3泊4日のゆったりした旅をしたかったので、絵が大好きな母とマドリードの美術館巡りをメインに、あとはスペインを旅した友人が最も美しいと絶賛していたセゴビアに決定。さっすが大蔵大臣との旅である。今までの貧乏旅行と打って変わり、マドリードはホテルリッツのスイート、セゴビアはパラドール・・・と優雅でリッチな旅となった(笑)。

2回目のマドリード。前回かなり歩き回ったので、街の大体の地図も頭に入り、母を楽に案内出来た。丁度レアル・マドリードとバルセロナとのサッカー試合の時と重なり、町中サッカー一色。イギリスも凄まじいサッカー熱で、試合日となると外に出るのも怖くなる程、人々が熱狂するが、この国の狂いっぷりも半端でなかった。これらの集団にはなるべく近付かないように、のんびり散策。夜は前回行って気に入った洞穴風BAR(バル、居酒屋の事)にてスペイン料理を突っつく。

マドリードと言う首都は、バルセロナのガウディーみたいな独特な建造物も、アンダルシアのひなびた土臭さも特に無い、余り個性の見られない都会である。しかしこの街、絵画好きにはたまらない、お宝ザクザク名画の集まる所。世界三大美術館の一つ、プラド美術館は本当に豪華絢爛☆絵画館としては世界一の8000点以上の展示で、スペイン絵画のエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ、ムリーリョ・・・、イタリア絵画のボッティチェリ、ラファエロ、アンジェリコ・・・、フランドル絵画のブリューゲル、ボッシュ、ルーベンス・・・と溜息の連続の超豪華なフルコースである。前回の旅では丸1日見学。それでも、足早にざっと見た感じだったので今回は2日、ゆっくりじっくり見て周った。前回、この莫大なコレクションを目の当たりにして絶対母を連れて来よう!とビビッと来たので、フランドル絵画が特に大好きな母は痺れっ放しだったに違いない。

もう一つの目玉美術館は国立ソフィア王妃芸術センター。20世紀の現代美術ばかりを集めた美術館で、建物自体も近代的。こちらも、ピカソ、ダリ、ミロ、モネ、ゴッホ等、お腹が一杯になるほどの名画のオンパレードだが、何と言っても『ゲルニカ』である。部屋に入って、まずびっくりさせられるのはこの絵の大きさ。縦3.5m、横8mの巨大な作品。1937年にバスク地方の小さな町、ゲルニカにフランコ将軍に協力していたドイツ軍が爆撃した悲劇を描いたもの。燃え上がって血の流れる戦争を敢えて白黒で描いちゃう感性には感服。色付きよりもモノクロの方が淡々と語りかけて、より見る側の想像力を掻き立てるから。こちらも2回目だったけれど、新たな感動が多かった。

さて、植物園の様なアトーチャ駅より電車に揺られ2時間。噂のセゴビアに到着。初のカスティーリャ地方に足を踏み入れた。非常にスペインらしさが有りながら、且つ上品な街に見えた。テクテク坂を登り、パラドールへ。地図上では結構近そうだったのにナカナカの上り坂。息はきれたけど、さすが丘の上。目の前に広がるセゴビアの景色が素晴らしかった。

このパラドールからの夕焼けと夜景が絶品と聞いていたので、明るいうちに歩き回って、夕方以降パラドールを楽しもうと、早速セゴビアの街中へ向かう。快晴の気持ち良い空気の中をテクテク。まず、目指したのは『アルカサル』。案の定、途中のバルの酔っ払いのおじちゃん達が優しく教えてくれる行き方は、各自滅茶苦茶だったので少々余分に散歩してしまったが、お陰でセゴビアの裏通りまでしっかり見れた。途中、修道院の塔?煙突?の上で作られている大きな鳥の巣を見つけられたり・・・。

やっと辿り着いたアルカサルは期待通り、美しい、可愛いお城。あのディズニーの『白雪姫』のお城のモデルである。白い壁に紺色の屋根が映えて、この国にしては珍しいメルヘンチックな建物。14世紀中頃に築かれ、以後代々の王たちによって増改築、1862年の火災以降再建され、現在に至るらしい。内部は、さほどメルヘンチックではなく、当時の武器やら鎧等が展示されていた。

  

アルカサルを見た後は、この城壁に囲まれた小さな町の探索&ショッピング。スペインらしい買い物といえば、タイル。白に紺の縁取り、黄色の文字という、いかにもスペインらしい様々な種類のタイルを発見♪アルファベットを組み合わせて作る表札を、いつか使える日を夢見て購入した。2年前、やっとこの夢が実現して、玄関に取り付けてもらった。毎日、表札を見る度に、この街の事をふと思い出す。各国、各地で買ってきた物は、写真と同様、それぞれに思い出がぎっしり詰まっていて、年月が経っても思い出させてくれる。同時に、あの時あれを買って来れば良かった〜!なんて、いまだに悔やまれる品々も、又多いけれど。。

可愛い素焼きの掛け時計を購入したお店で、『お土産』を日本語で、どのように書くか教えて欲しいと頼まれた。いいよ♪と大きく分かり易くペンで書いたところ、非常に喜ばれ、そのままショーウィンドウに飾られた(汗)。海外を旅していると、よく象形文字の様な悲惨な日本語表示の案内を見かける。これ同様、このお店にしばらく私の漢字が飾られるのかと思ったらゾッ・・・、字の上手い母に書いてもらえば良かった・・・と大反省。。

上品な外観から『カテドラルの貴婦人』と呼ばれている、スペイン最後のゴシック式大寺院や教会を見ながらブラブラと坂を下った。お茶でも飲もうかと周りを見渡したところ、とてつもなく大きな物が、目に飛び込んで来た。それが、このローマ人が築いた巨大な水道橋。

  

全長は728mにおよび、最も高い所では高さが29mもあるそうだ。このローマ遺跡、1世紀後半辺りに作られたと言われている。この水道橋を築いている各石の間には、一切接着剤が使われてないとの事。地震が無い国だからこその遺産ですよね。1884年までは驚く事に実際この上を通って、ちゃんと水がセゴビア中に配給されていたそう。1928年からは水道管がその場所に設置されたそうだが、20世紀経った今でも現役な所が素晴らしい。ローマ人って偉大だわ。喉が渇いた事も忘れ、水道橋に圧倒された後、この下に立ち並ぶカフェにてカフェ・コン・レチェ(カフェ・オ・レ)を飲みながら、しばしボーっと眺める。

このセゴビアでの宿泊先、パラドールはとってもお勧め。夕焼けも最高だったけれど、夜になってボーっと浮き上がる、ライトアップされた水道橋やカテドラルも全て見渡せて、最高の眺めだった。カスティーリャ地方の名物、子豚の丸焼きは食べなかったけれど、食事も美味しく、綺麗なプールもあって満喫できた。セゴビアに行かれる際は、是非♪当ったり前の話だけれど、マドリードのホテルリッツのスイートもお勧めです。お姫様気分にさせてくれます(笑)。

翌日、電車にてマドリードへ。市場に行き、恒例のオリーブ&生ハム買い。美味しそうなお菓子、調味料等も見つかりルンルン♪美術館に再び寄って、重たい本や美術館グッズを買い込み、空港へ。名画にどっぷり浸かれた楽しい旅だった。やっぱり、この国は大好き。この旅以来、御無沙汰しているけれど、この土臭さを求めて、又いつかゆっくり訪れたい。次回は是非とも、まだ行った事の無いバスク地方へ足を伸ばしてみようと思っている。