Scotland
厳しい気候風土の、グレート・ブリテン島の北半分を占める、このスコットランド。人種も言語もイングランドとは異なり、スコットランド人の友人の話す、スコットランド訛りの英語が、さっぱり分からず、とても苦労した事がある位。日本の方言同様、テロップ無しでは何なのかさっぱり分からない!なんて事も多々あるらしい。アングロ・サクソン系のイングランド人とケルト系のスコットランド人。この両国が戦った歴史が、今も人々の心に刻み込まれ、愛国心の強さは半端でない。単なる地方ではなく、1つの国としてのプライドを気高く持った所といった印象が、街からも人々からも感じ取れた。
【Edinburgh エディンバラ】
スコットランドの首都。エディンバラのバラburghとは、ケルト語で自治都市や、城塞を意味する。名前の通り、ローマン、サクソン、イングランドの侵攻に対する砦として、スコットランドの独立を守って来た街である。街は大きく分けて、中世の面影がそのまま残るオールドタウンと、その後新しく開発されたモダンなニュータウンとに分かれる。とても小さな街なので、簡単に散策できる。
〜Edinburgh Castle エディンバラ城〜
オールドタウンの西の端、火山状の岩山キャッスル・ロックの上にそびえる、風格のある男性的なお城。実際、行ってみると中世の魔女狩りをした処刑場後があったり、数多くの大砲が四方を向いていたりと、やっぱり歴史の血生臭さは残る。今でも、昔通りに午後1時になると号砲をとどろかせている。
〜The Palace of Holyroodhouse ホリールード宮殿〜
12世紀にホリールード寺院のゲストハウスとして建てられたもの。悲劇の女王メアリー・クイーン・オブ・スコッツゆかりの宮殿。一般公開されているが、現女王エリザベス2世がスコットランド御訪問の際には邸宅として滞在する、いまなお現役の宮殿。こちらはエディンバラ城とは対照的に、ルネッサンス様式の女性的な可愛らしさの漂う外観。外壁の一部のみで、何も無い廃墟と化したアビーも侘しく美しい。
〜Calton Hill カールトン・ヒル〜
プリンセス通りの東のはずれにある海抜110mの丘。天文台やネルソン記念碑がある。中でも目立つのはパルテノン神殿を模した国家記念碑。ナポレオン戦争で戦死したスコットランド兵の記念塔。予算が底をついたまま放置され、スコットランドの恥と言われてるとか。でも、北のアテネとエジンバラが呼ばれる所以でもある。ここからの街の眺めは最高。ホリールード宮殿の全景がくっきり見れる。夕暮れ時がお勧め。
〜Royal Botanic Garden 植物園〜
広大な植物園。一緒に旅行した台湾人の友が、どうしても行こうと言うので行ってみたが、ん〜。わざわざ行く程ではないかな??お散歩に♪
他には、作家Walter Scottの記念塔、聖ジャイルズ大聖堂、イギリス版ハチ公の忠犬ボビーの像辺りが、この街の名物。後は8月に催されるエディンバラフェスティバルは有名。
〜買う〜
ニュータウンのプリンセス通りにはデパートや各種お店がずらり。買い物にはとても便利だけれど、ロンドンのお店の全て縮小版。もし、スコットランドらしい物を買いたければ、オールドタウン、ロイヤルマイルへ。
〜食べる〜
特別、涙が出るほど美味しかったわけではないが、滞在中、最もマトモで雰囲気も良かった店があった。海鮮物が◎
Beehive inn restaurant ; Grass Market 電話031-225-7171
【エディンバラ郊外】 ガイドブックに載っていないお城紹介♪
〜Dirleton Castle ダールトン城〜
赤茶色のサンド・ストーンによって築かれた12世紀の古城。丸みのある、可愛らしいロマンチックな廃墟、いや、お城。16世紀に拡張されたヴィクトリア調の庭園が美しい。スコットランド国花のアザミやバラ等がとっても綺麗。
エディンバラよりバスでNorth Berwickまで1時間ちょっと。ここは簡単に行かれます。
〜Tantallon Castle タンタロン城〜★
このお城、エディンバラの本屋さんで、どこか変わった所が無いかと探している時に見つけたもの。海沿いの絶壁にそびえ立つ廃墟に『かっこいい★』と目がハート。何としてでも行こうとダールトン城の後、目指した。バスも走っていない!タクシーも見つからない。途中ヒッチハイクしてしまおうかと何度も思ったが、歩く事2時間!ひたすら海岸沿いをテクテク歩いて、このお城が現れた時は本当に感激した。到着した時刻は丁度閉館5分前。
2時間歩いて来た事を話すと『不便な所だから、こんなに素敵なお城なのに、殆んど人が来てくれないんだよ。それなのに、オリエンタルガールが歩いて来てくれたの?!思う存分見ておいで』と、感動され、クローズするのを待ってくれた。優しいっ(涙)。
1350年頃完成したと言われるこのお城、ダグラス家の本拠地で、北海を望む断崖絶壁に建ち、ピンクっぽいオレンジのようなサンド・ストーンで出来ている。沖合いに見えるBass Rockと呼ばれる巨大な岩山も完璧なる配置。過去見てきた廃墟の中で最も雰囲気のあるゾクッと来るお城だった。夕焼けが、これまたGood!お城の受付のおじちゃんに、帰りは電話でタクシーを呼んでもらった。10分足らずで到着。。あれ。。車で行かれる事を強くお勧めします。一緒に行った台湾のお嬢様、途中で帰ると泣いてました(笑)。
【Stirling スターリング】
エディンバラより電車で90分。スターリングはPlace of stirving (努力の地)と言う意味を持つ。1296年にウィリアム・ウォレスがイングランド軍を破り、1314年にはロバート・ブルースがスターリング近くのバノックバーンで、同じくイギリス軍を撃破。これによってスコットランドは独立を勝ち取り、スターリングが軍事的にも政治的にも中心的役割を果たす様になる。こちらも、小さな街。坂は多いが、歩いて簡単に散策出来る。
〜Stirling Castle スターリング城〜
町を見下ろす小高い丘にいっぱいに広がって建つ、メル・ギブソン主演の“ブレイブ・ハート”の映画の舞台になった有名なお城。16世紀の初め、スチュアート朝の時代に建てられたもので、フランス・ルネッサンス様式が取り入れられている。悲劇の女王、メアリーが、僅か9ヶ月の身で、戴冠を受けたのもここである。丘からの眺めは絶景。行った時は、晴れたり雨が降ったり、典型的なスコットランドの空模様だったけれど、快晴の日はここからエディンバラの街が見えるとか。
【Loch Lomond ローモンド湖】
全長40キロの三日月形の、スコットランド一大きい湖。大小37もの島々が輝く湖上に散らばっている。妖精や仙人が今も生きていると伝えられるイギリス(正式にはU.K.)で、最も美しい湖。2回、この湖を訪れたが、一度は晴れ、もう一度は雨。晴れた日は湖面がキラキラと輝き、水もどこまでも透き通り、爽やか。雨の日は雨の日で、周りの木々の緑が水を得て輝き、霧がかって幻想的な雰囲気。私としては、雨のローモンド湖の方が妖精や仙人がひょっこり現れそうな、スコットランドの湖らしさを楽しめた気がする。
【Inverness インヴァネス】
ネス湖から流れるネス川の河口近くに開けた、ハイランド州の中心都市である。町中は19世紀に建て直されたインヴァネス城や博物館、美術館等しか見所は無い。ここは郊外巡りをするべし!!
〜Loch Ness ネス湖〜
怪獣ネッシーで余りにも有名過ぎる湖。何か北欧のイメージが有り、イギリス留学するまでは、ネス湖がスコットランドに在るとは想像もしていなかった。長さ約40kmの細長い湖で、最大深度は琵琶湖の3倍に当たる300m。流れ込む川の水がピート炭を含んでいる為、湖水は赤茶色に濁り、先入観もあるが、いかにも何かが住んでいそう(笑)。ネッシー目撃の歴史は長く、最も古いものは紀元前565年とか。スコットランドに住む知り合いのおばあさんが、このネス湖の湖畔に暮らしていて、生涯でネッシーを2度目撃したとか。だから、彼女も絶対居る!と信じていた。まぁ、居ると言う事にしておいた方が楽しいかな。どうぞ、捕獲しないで、静かに見守りましょ。
〜The Official Loch Ness Monster Exhibition Centre ネッシー博物館〜
ネス湖の湖畔に建つネッシーの色々を集めた資料館。ネッシーの歴史を写真やビデオ等で細かく説明。実際に使われた探索器具も展示。入り口の池に大口を開けて立っている漫画チックなネッシーが笑える。
〜Urquhart Castle アーカート城〜★
ウルクハート城、(正式にはアーカートと発音する)。ネス湖のほとりに建つ城跡で、ネス湖観光のハイライトで最も絵になるポイント。何も無い田舎のインヴァネスも、ここは混んでいる。1692年スチュアート王家を支持するジャコバイト派の手に落ちる事を恐れた国王軍の手によって破壊された。唯一原型をとどめるのはタワーハウスのみ。この廃墟が完璧なほど濁ったネス湖に似合って、より不気味さを際立たせている。霧や、小雨、どよ〜んとした曇り空なんかも非常にマッチする。タワー頂上に登ると、ついつい、ネッシーを探してしまう(笑)。
【Eilean Donan Castle エイリーン・ドナン城】★
本屋さんで気に入って購入した古城の写真集。古城と言うより廃墟特集。その中で見つけて、一目惚れ。機会が有れば是非行きたかった、このお城。日本のガイドブックには殆んど載っていない為、日本人観光客に1人も出会わない、珍しい所。海に浮かぶように建っていて非常に女性的で美しい。スコットランド北部に度々侵入していたヴァイキングに対しての防衛拠点として13世紀に作られた。この島、ドナン島に美しいラインの石橋が架かっていて行き来出来る様になっている。廃墟の中は、どこも同じで、そう見る物も無い。離れた所から見る、この外観が最高。ネス湖の南西岸に位置するinvermoristonから、887号及び87号線で西のグレン方面に行きましょう。
【Isle of Skye スカイ島】
Skyeと古アイルランド語とゲーリック語の“翼”を意味する。この島の形が翼に似ているかららしい。かつての大規模な地殻変動により生まれた大小800もの島が散らばるヘブリディーズ諸島の中で、最も大きな島。別名、The Misty Isle 霧の島。天候の変化が非常に激しいこの島は、南北80kmと意外と大きく佐渡の2倍とか。現在はカイル・オブ・ロハルシュの街からスカイ・ブリッジによって陸続きとなった。古い火山の島で複雑に入り組んだフィヨルド式海岸に囲まれている。
〜Cuillin Hills クーリン・ヒルズ〜
ブロードフォードからポートリーに向かう途中の景色は最もスカイ島らしいドラマチックさがある。濃い霧が出て来ては消え、突如1000mは軽く越える岩山クーリン・ヒルズが現れる。険しい山々、雄大な滝、時々現れる入り江・・・等、右に左に大自然の見所がいっぱい。
〜Portree ポートリー〜
鮮やかな色の可愛い家々が並ぶ小さな漁港。スカイ島のメインタウンである。観光やアウトドア・スポーツの拠点となり、ホテルやレストランも揃っている。名前を忘れてしまって残念だけど、ポートリーのメイン通りの外れにある小さなシーフードのレストランで食べたブイヤベースが最高だったのが意外。イギリスらしからぬ深い味わいだった(笑)。
〜Dunvegan Castle ダンヴェガン城〜
〜Kilmuir キルミュア〜
【Glencoe グレンコー】★
グレンとは峡谷の事を意味する。ここは“嘆きの峡谷”と呼ばれている、静かな美しい村。スコットランド人にとって忘れられる事無く伝わる、悲劇の歴史が起こった場所である。イングランドに忠誠を誓う文書の提出期限に数日遅れてしまった事から、1692年の凍てつく様な冬の夜明け、この地域に住んでいたマクドナルドの一族が襲われ、子供から老人まで無差別な大虐殺が行われ、グレンコーの大虐殺として、歴史に哀しい1ページを付け加える事となった。話を聞いてからだと余計その様に感じてしまうのだが、ここは本当に哀しいほど美しい。何も無い所だけど、小川の水、空気、時々現れる濃い霧等、忘れられない場所。