North England

 

産業革命の原動力となった大きな都市、リヴァプール、マンチェスター等が集まる。工業都市が多いが、美しい自然や村々も取り残されたかの様にたたずむ。イングランドの南やロンドンと較べると幾分、風も冷たくなり気候の変化も激しくなる。

【York ヨーク】

ロンドンから北へ約300km。ローマ人、ヴァイキング、ノルマン民族によって侵略と破壊を繰り返した歴史を持つ。1周約5kmほどの城壁に囲まれた旧市街には各時代の名残が見られる。石畳と木骨造りの家が並ぶ通りを歩いていると、中世にタイムスリップしたかのよう。そもそも、このヨークには夏休み中のヨーク大学の校舎を借り切ってのサマーミュージックコースがあり、大学の教授に来ないかと誘われたのがきっかけ。まだ、行ったばかりの初めての夏だったので、公開レッスンも毎日の食事会も、何も英語が分からず、話せず、疲れた講習だった。毎日の聴衆付き公開レッスンでも、取り敢えず訳が分からなくても『Yes』としか発言できず、皆に笑われ、『ま、ピアノが上手に弾ければいいんでしょ?』と開き直った講習でもあった。(笑)強くたくましく生きていかなきゃ!と思ったスタート地点かもしれない。休み休みに旧市街に足を運び、町で一息ついた思い出の場所である。

〜York Minster ヨーク・ミンスター〜

1220年から250年もの歳月をかけて造られた大聖堂でイギリス最大のゴシック建築である。ヨークのどこからでも見える、シンボル的存在。英国国教会の要である。塔の高さは71m。ここの内部のステンドグラスは必見。1枚の窓にはめられたものとしては世界最大の面積である。

    

〜Clifford's Tower &York Castle クリフォード・タワーとヨーク城〜

このタワーはフォス川とウーズ川に挟まれた土地に建つ。モット(人口の丘)の上に建てられたのは11世紀。ウィリアム1世によって築かれた。その当時の木製の砦は焼失し、現在の石造りの砦は13世紀にヘンリー3世によって建てられる。この時、同時にヨーク城も建てられ、このタワーはキープ(天守閣)となる。18世紀には牢獄として使われていたそう。この崩れかけたタワー、日本だったら絶対立ち入り禁止になるんだろうけど、DANGER!危険≠ニ看板を立てながらも勝手に崩れた階段で、頂上まで登らせてくれる。てっぺんからの、ヨークらしい赤い屋根の家々がとっても美しい。

【Lake District 湖水地方】

イングランド一、風光明媚な所だといわれる、この湖水地方。ワーズワースは一生のうちの殆んどをここで過ごし、ロンドン生まれのビアトリクス・ポターも晩年はここで暮らしたり、多くの作家や芸術家達が移り住んだ所である。その名の通り、湖が非常に多く大きくは10、小さいものを入れると500以上とか。約4500年前の氷河期に形成されたそうで、細長い形をしている。

ここでの見所は、とにかく大自然そのもの。観光名所と言えど、重厚な教会や建造物は見当たらない。自然の緑と湖、滝、そしてひょっこり出てくる野ウサギの姿はピーターラビットの絵本の世界そのもの。四季を通じて、色々な顔を見せてくれるそう。私の行ったのは春と夏。霞がかった幻想的な美しさは春、色とりどりの花の美しさ、湖の輝きは夏が素晴らしかったです。

【Windermere&Bowness ウィンダミアとボウネス】

ウィンダミア湖畔にある湖水地方の入り口であり、最も賑やかな中心となる街である。到着駅、ウィンダミアより直線で歩いて2km。賑やかな街はボウネスにある。

〜Windermere Water ウィンダミア湖〜

湖水地方の中でも最も人の多いこの湖は南北17kmの細長い、イングランド最大の湖。白鳥が沢山で風情があるが、ナカナカここの白鳥は凶暴。追いかけて突っついて来るので御注意を。ここでのクルージングは大人気。アンブルサイドや等にも行かれる。夏の天気の良い日には手漕ぎボートもお勧め。ボウネス等の丘の上からの景色は、眩しい位です。

〜World of Beatrix Potter Exhibition ビアトリクス・ポターの世界〜

こちらは名前の通り、ポターの作品のオンパレード。上手に各絵本のストーリーが再現されていたり、ポターの生涯等学べる。ヒル・トップのポターの家に行かれる予定の方や、ピーター好き、子供連れの家族等にお勧め。

〜泊まる〜

Old England オールドイングランド

1830年に建てられたジョージアンな歴史のあるホテル。ウィンダミア湖が目の前に広がるテラスでのアフタヌーンティーもお勧め。でも、ここのスコーンはイマイチ。

B&B

名前と住所は忘れてしまったけれど、Kendal Rd.をテクテク上ると何軒かB&Bが出て来る。坂を登るのはちょっときついけれど、ここからのウィンダミア湖の眺めは他の高いホテルよりもお勧めの景色。部屋によってはピーターラビット尽くしの部屋があったりするので、まず、景色と部屋を見せてもらってから宿泊先を気分で選ぶのも又楽しい。

〜買う〜

お土産物や、ピーターラビットグッズを買うなら、この街が最も栄えた所なので購入しておくべし。ピーターグッズはヒル・トップでも購入可♪

〜食べる〜

上記のオールド・イングランドでのアフタヌーンティーの他、食事は The Spinnery と言う名のウィンダミア最古のレストランを訪れた。お味はまぁまぁ(笑)。ま、イギリスと言う事で。。建物の雰囲気がとても良かった覚えあり?

住所 Brantfell Rd. Bowness-on-Windermere 確か無休。

【Near Sawrey ニア・ソーリー】

〜Hill Top ヒル・トップ〜

ポターがこの世を去るまでの30年間住んでいた家。最初に成功した作品のお金で購入した農場とか。彼女が暮らした、当時のままに保存されている。居間では、夏でも暖炉に火がつき、ピーターの本や彼女が書いた手紙等が見られる。見所は何と言ってもお庭。手入れの行き届いた彼女の絵本の世界そのままの景色が広がっている。この美しい大自然の景色が破壊されるのを恐れて、ポターは周辺の土地や農場を買い占めたとか。遺言通り寄付され、ナショナル・トラストによって、手厚く管理されている。4月と6月に2度、この家を訪れたが、4月は庭に花が無く、とても寂しかった。5月以降〜夏のイングリッシュガーデンが見頃の時期に行かれる事をお勧めします。

毎週木曜と金曜、そして11月〜3月は開いていないので要注意。周りに何も無いので休館だとかなりショックです。

    

Beatrix Potter Gallery ビアトリクス・ポター・ギャラリー〜

 ニア・ソーリーから車で10分、徒歩だと50分のホークスヘッドにある。ポターの描いたスケッチや水彩画等の原画、彼女の遺品等が並び、勿論ピーターラビットの絵本原画もあるのでピーター好きにはたまらない。こちらも11月〜3月は全て閉館。その他の休館日は金、土になったり、土、日になったりするので事前にチェックを。

【Grasmere グラスミア】

ウィンダミアの北約13km、グラスミア湖の北側に位置する小さな街。イギリスを代表するロマン派の詩人、ウィリアム・ワーズワースゆかりの地として有名。小さな静かなこの町ではワーズワースの暮らした18〜19世紀のまま、石造りの家や塀が並び落ち着いた雰囲気。

〜Dove Cottage ダヴ・コテージ〜

『鳩の小さな家』と名付けられたこの家には自然と平和をこよなく愛した桂冠詩人、ワーズ・ワースが1799〜1808年まで住んでいた。当時のまま保存され、公開されている。彼の大半の作品はこの時代に書かれ、友人の詩人達とも交流を深めた場所でもある。有名になる前より生活を始めたこの家では、保温の為に壁に新聞紙が貼られていた。やっぱり、売れるまでって大変なのね。。冬は閉館。後は無休。

  

〜The Wordsworth Museum ワーズワース博物館〜

1981年にダヴ・コテージのすぐ横にオープンした博物館。館内には彼の自筆の原稿、写真、肖像画等が展示され、ファン必見。同じく冬は閉館。後は無休。

【Anblside アンブルサイド】

ウィンダミア湖の北、約8kmにアンブルサイドの町はある。湖を望むように古い大きなリゾートホテルが建ち並ぶ人口3000人弱の静かな町。長期休暇の人が多いとか。

〜Bridge House ブリッジ・ハウス〜

街の名物。街を流れる小川の石橋の上に建つ、17世紀の建物。現在はナショナルトラストのインフォメーションセンター。昔は8人家族が暮らしていたとか?!

〜Rydal Mount ライダル・マウント〜

ここはワーズ・ワースが80歳で亡くなるまでの晩年を過ごした家。質素なダヴ・コテージとは全く異なる雰囲気。ライダル湖を見渡せる丘の上に建ち、眺望が素晴らしい。大の庭好きであったと言われる彼がデザインした庭も要チェック。庭と自然風景を一体化させる“風景式庭園”と呼ばれるもので、18世紀イギリスで大流行したスタイル。勿論、家の中もかなりリッチ。新聞紙の保温壁から大きな大きな暖炉へと変わっていました♪ こちらは冬と火曜休み。

〜湖水地方お勧めマナーハウス〜

Holbeck Ghyll ホルベック・ギル

HolbeckLane、Windermere, Cumbria LA23 1LU

tel(015394)32375

fax(015394)34743