Belgium 

 

 世界3大がっかり像と言うのをご存知だろうか?シンガポールのマーライオン、デンマークの人魚姫、そしてこの国の小便小僧だ。個人的には小さくて可愛らしく好きである。しかも頻繁に衣裳替えをして、なかなかのお洒落さ。早速彼のファッションショーをどうぞ♪

 ドーバー海峡トンネル開通で、イギリスからは簡単に日帰りでユーロスターや車で行かれるようになった。ドイツとフランスに挟まれた小さな国だが、ミニチュアドールハウスの様で、宝石箱をひっくり返したようなお洒落さが漂う。レンブラント、ブリューゲル等の絵画も堪能出来たし食べ物も美味しい。ベルギー料理と言えばムール等の魚貝、フリット(マヨネーズを付けて食べるフライドポテト)、お菓子はチョコレート、ワッフル。チョコやワッフルはお店のショーウィンドウを覗いているだけでワクワクする。ベルギーの首都ブリュッセルは王立美術館、グラン・プラス、小便小僧が見所。隠れ見所で小便少女って物が裏手にある。でもやっぱり絵にならない(笑)笑えるけどね。。

    ←小便少女!

 ブリュッセルに日帰りでユーロスターに乗って行った時は、電車の中で高熱を出しフラフラだったのでこれらの要所のみ。後は小便小僧の前で知り合ったミシュラン3つ星シェフとグランパレスのカフェで美味しいcoffeeを飲みながらまったり。元気だと走り回って見てしまうタチなので優雅にのんびりのこの旅も良かったかも。

 

 次に訪れたのはル・シャトルに乗って車で行った秋の郊外。ドーバーより車ごと電車に乗り入れ、到着まではそのまま車内で寛ぐ。途中で背中にタンクを背負ったコーヒー売りが来たりとフェリーに似たような珍しい体験だった。

 

アントワープとブルージュに行く。アントワープは『フランダースの犬』の舞台でもあるベルギ-第2の都市だ。幼稚園の頃、かかさずTVで見ていたあのお話。最終回でのネロとパトラッシュの最期にオイオイ泣いたという。『どんなストーリーだったっけ??』と大学に入って改めて本を読んでみた。・・・で、再び10何年振りに号泣(笑)。是非、この目で見てみたい、と、この街に興味が出て、ネロとパトラッシュを追ってみた。絵の才能がある貧しいネロがどうしても見る事が許されず、最終回の死の直前に、稲妻の光で透けて垣間見たというルーベンスの大作。その絵のあるノートルダム大寺院で、お金払ってばっちり見ちゃって、ごめんねネロと思いつつ名画と壮大な天井画を堪能。

     

 これがアントワープ郊外にあるパトラッシュとネロの像です。

  

 日本人ファンの為に作られたとか。悲しくって侘しい像でしょ??そもそもこのお話、ビーダって女性が書いたお話なのだけど、アジア、特に日本でしかヒットしなかったそうで、ベルギー人には殆ど知られてないとか。どこまでもHAPPYな展開がなく暗〜いネガティヴな話だものね。。

 ブルージュは行くなら絶対秋の紅葉シーズンがお勧め。『北のヴェニス』と呼ばれているように運河に50もの橋が架かる水の都。今でも中世のたたずまいを残す街には石畳と馬車、そして鐘楼のカリヨン(組鐘)がぴったり。ここに来たなら根性で83mの鐘楼の最上階に登りましょう。とっても疲れるけど、まさに、宝石箱をひっくり返した様な最高の美しい眺めに満足する筈。

       

 旅の楽しみは買い物も。ベルギーレースを買い、蚤の市へ行き、このニワトリの付いたアンティ−クアイロンがどうしても気に入って欲しくなり、ゲット。ん〜。でも、これ、凄まじい重さなんです。帰りの重かったこと。。日本にクリスマス休暇に一時帰国した時も苦労して手荷物で大事大事に持ち帰った思い出の品です。